肝臓は沈黙の臓器と言われるがごとく、症状がなかなか出てくれません。健康診断などで肝機能障害(GOT、GPT、γGTPの上昇)を指摘されていても、症状がないからと放置している人もかなりいるのではないでしょうか?
しかしながら肝臓病が進行して症状が出現してしまうとすでに肝硬変になっている可能性があります。
肝硬変に至るともう後戻りはできません。もちろん肝硬変になってもそれ以上進行させないようにいろいろな治療をしていきますし、肝硬変の治療も進歩しています。
しかしその手前できちんと診断すれば治せる病態や進行を止められる病気も出てきました。
C型慢性肝炎は現在日本人の肝臓病で最も問題となっている疾患ですが、最も難治とされるタイプでも約6割が治るようになってきました。それはインターフェロン療法の進歩によるものです。
当院でも積極的にC型慢性肝炎の方にインターフェロン療法を勧めており、良好な成績をおさめています。また全員入院することなく治療しています。
もし迷っておられる方がいたら是非相談に来ていただきたいと思います。
当然、食事療法、内服治療、注射による治療についてもアドバイスいたします。
B型慢性肝炎は昔に比べると随分コントロールが易しくなってきました。
それは核酸アナログ製剤という抗ウィルス剤による治療の進歩によるものです。現在日本で使用されている核酸アナログ製剤は3種類あり、35歳以上のB型慢性肝炎の方に推奨されています。若年者ではインターフェロンが有効です。
来院していただければ詳しく説明させていただきます。根治は困難ですが十分コントロールできるということを知っていただきたいと思います。
脂肪肝の方の一部には、肝炎を生じて肝硬変さらには肝癌へ進行するタイプがあります。
肥満、糖尿病、高脂血症、メタボリックシンドロームの方々は要注意です。21世紀の肝臓病の代表となりうる疾患で、今後ますます増えていくことが予想されます。まだ絶対的な治療は確立しておりませんが、ある程度のコントロールは可能です。
この病気かもしれないなと思われる方は一度きちんと調べましょう。